〜やわらかな日々〜


絵と文 すめらぎこう@サークルぱるくす





「あっ、入っちゃダメ」
「ん?」
リビングに入ろうとしたシグナムを止める声に振り返ると
そこにシャマルが立っていた。
「シグナム、今はリビングに入らないでね」
シャマルが小声でシグナムに頼む。
「なにをそんな小さな声で・・・」
「し〜〜っ」
不思議に思ったシグナムが問い掛けると、シャマルは口に人差し指を当てて小声を促す。
「そ〜っとリビングを覗いてみて。そうすれば分かるわ」
怪訝に思いながらもシャマルの言葉通りに、シグナムはそっとリビングを覗いてみた。

「・・・なるほど。これはしばらく時間を置いた方が良いな」
微笑を浮かべたシグナムがシャマルにささやく。
「ヴィータも私達にはあまり見られたくあるまい」
「ふふっ。ヴィータちゃん、がんばって使えるようになったから」
笑顔でリビングを後にするシグナムとシャマルだった。






「えっと・・・こうですか?」
「違う違う。箸はこうやって持つんだ。
ちゃんと箸を使えるようにならないと、はやてのギガウマ料理を食べれないからなっ」



それはリインフォースUが八神家の末っ子になった日。
ヴィータがお姉さんになった日。












〜あたたかで、嬉しくて、きっと幸せ・・・そんな毎日〜










「〜やわらかな日々〜」は2006/6/4〜2006/7/4まで開催されたWebマガジン「Yagamiマガジン」に参加したときの作品でした。

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